Tokyo to the World—offline.のアトリエで起こること

offline.のアトリエは、東京の喧騒の中にありながら、どこか穏やかな空気が流れている。

朝、ゆっくりとコーヒーを飲みながら、生地を手に取る。
昨日とは違う表情をしているように見えるのが不思議だ。

相棒の昌一と「この光の入り方、昨日と違わない？」
そんな会話が、デザインの始まりになることもある。

offline.のデザインは、無理にひねり出すものではなく、ふとした瞬間に形を成す。

offline.の名前を決めた時も部屋ではアイデアが出ず、バーに場所を移しビールでも飲みながら話していたらふと決まったっと記憶している。

何気ない瞬間それらがゆっくりと繋がり、カタチになっていく。

ある時は、何気なく撮った写真の色彩が、そのままシャツのカラーパレットになることも。

またある時は、偶然アトリエにあったアンティークの小物が、ボタンのデザインに活かされることも。

すべては、意図的ではない、“余白”の中で生まれる。

ファッション業界は、常にスピードとの戦いだ。
次のシーズン、次のトレンド、次の話題。
でも、offline.はそのスピードに合わせるのではなく、自分たちのリズムで動く。

本当に着たいと思えるものを、本当に良いタイミングで。
作りたいものを、作りたい方法で。
それが、offline.にとってのラグジュアリーであり、“時間を纏う” ということ。

offline.のアトリエで生まれたアイデアが、やがて世界へと届いていく。
ニューヨーク、パリ、台北、モナコ、
どこにいても、offline.の服を着ることで、自分だけの時間を感じてもらえたら。

これから続く道のりも、まだ見ぬ「余白」の中にある。
でも、それでいい。
offline.の時間は、常に流れているから。